リンパ管炎に有効なジスロマックは咳と細菌性肺炎にも

リンパ管炎には、慢性と急性があり、慢性は真菌による感染、ガンや結核などの疾患が起因となり発症します。
急性リンパ管炎は、手足の外傷や潰瘍部、足白癬菌患部などから溶血性連鎖球菌やブドウ球菌などの細菌がリンパ管へ侵入する事で発症したり、皮膚や皮下組織に生じた連鎖球菌感染症がリンパ管に感染する事により発症するケースもあります。急性リンパ管炎の原因である溶血性連鎖球菌は、体内の組織で急激に増殖し短時間で全身に拡散するケースもあり、39度前後の突然の高熱や悪寒、全身の倦怠感などの症状が現れ、稀に菌が血液に侵入し菌血症や敗血症を引き起こします。又、鼠径部や頸部、脇の下等のリンパ節に向かって痛みを伴う赤い線条痕が現れるのが特徴です。
治療には、第一選択薬としてペニシリン系やセフェム系などの抗生物質が投与されますが、マクロライド系のジスロマックも有効とされています。
ジスロマックは、世界初の15員環マクロライド系の抗生物質であり、フィリピンの土から採取されたエリスロマイシンにメチル基とメチレン基、窒素を付加する事で、医薬成分の移行性と半減期を飛躍的に向上させています。又、ジスロマックは、ペニシリン系やセフェム系の抗生物質にアレルギー反応を示す患者に対しても投与する事が出来、マクロライド系抗生物質の問題点である薬物間相互作用のリスクが無いとされている抗生物質であり、連鎖球菌やブドウ球菌、肺炎球菌、マイコプラズマ属などにも有効です。
ジスロマックは、肺炎球菌や黄色ブドウ球菌などが原因の細菌性肺炎に有効であり、細菌性肺炎は黄色や緑色を帯びた痰を伴う湿った咳が特徴です。
肺炎には、細菌性肺炎の他にウイルス性肺炎や非定型肺炎などがあり、ウイルス性肺炎は発熱と咳がしつこいのが特徴です。
非定型肺炎は、ジスロマックが有効なクラミジア属やクラミジア属以外の微生物で発症し、痰を伴わない乾いた咳が長く続く事が特徴です。